『愛はさだめ、さだめは死』 

昔、よくSFを読んでいた時期がありまして、その頃の私のベスト3の作家は
1位 ロジャー・ゼラズニィ、 2位 スタニスワフ・レム、3位がジェイムズ・ティプトリー・Jr.でした。
ほかにもいろいろ読んでいたけど、ココロに残っているのはこの3人かなぁ…
今でも大切な存在です。
で、しばらーく忘れていたのですが、最近になってどーにもこうにもジェイムズ・ティプトリー・Jr.の
『愛はさだめ、さだめは死』が読みたくなって堪らなくなり、自宅内を捜索するも見つかりませんでした!!
orz (しょ、ショック…)
義父宅にも本の山の一部を預けてあるので、その中かもしれません。年末年始に探そうと思います。
当座は他の作品を読み返すことにしましょう…  『星ぼしの荒野から』『老いたる霊長類の星への賛歌』なども好きな作品集です
ジェイムズ・ティプトリー・Jr.はまさに波瀾万丈の人生を送った人であります。
この名前を見ると男性名なのですが、実は女性でした。(このことが波瀾万丈、という意味ではありません。確かに当時としてはセンセーショナルな出来事の一つでしたが、それを除いても生い立ち、経歴がダイナミックなのです…)
アメリカのフェミニズム華やかなりし頃に、‘男性’としてジェンダー問題をSFに持ち込んだ独特な作品、サイバーパンクの先駆となった作品を次々に生みだし、SF界の大きな賞を何度も獲得しています。(何度か辞退したこともあったらしい)
「こんな凄いものを書くなんて… 一体どんな人物なんだ???」と人々の関心をあつめていたようですが、私生活は一切謎に包まれ続け……
彼女が書いた文章と、母親の死亡記事の符合がきっかけで本名と女性であることがつきとめられ、周囲は仰天したそうです。
そして時は流れ、数十年連れ添った伴侶が病で寝たきりとなって彼女自身も心臓発作と出血性の潰瘍・鬱病に苦しむ日々が続き、1987年5月19日ティプトリー・Jrは(事前に二人で約束していたとおりに)パートナーを射殺、自分も後を追ったということです。
現在、ティプトリー・Jr.の人生を映画化しているという記事がネット上でちらほら見つかるのですが、単なる憶測に依る噂なのか、実際に撮影が進んでいるのかわかりません。
もし実際に制作が進んでいるのであれば、日本でも公開されるといいなぁ~

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コメント

コメント一覧 (2件)

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    海外もの SFもの どちらも僕の守備範囲外で
    両方兼ねているので名前さえも初めてです
    星新一さん 松本零士さんくらいしか・・
    好きな作家がいかなる人物かというのはやっぱり気になるものですが
    テレビに出すぎる作家もどうかとはおもいますね

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    トークが上手だとやはりTVに引っぱり出されてしまうのでしょうが…
    作家があんまりそういうところに出ていると「大丈夫かしら?」と心配に(´`;)

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