人間自由が過ぎると駄目になる事　或いは時間割の効用

小学校の夏休み期間です。
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目から鱗とはこのことで御座んした。
夏休み開始以前から、ワシはこれまで子供に対して次のように言い渡してありました。
どういうことかというと
「毎日これこれこのくらいの勉強をこなせば（＜開始時刻は自分で設定）、あとは自由に過ごしていいよ。ゲームでもなんでもOK」
自分から見れば
「こんなに楽なコトはないでしょう、ノルマは‘これこれこのくらいの勉強’だし」と様子を見ていたら
ダメなんですこれが。約一名が。　（あとの一名は現実的な才覚に恵まれており実に淡々とやってのける）
とにかく遊び呆ける。こちらがイライラを募らせ爆発すると、一瞬涙を浮かべてしゅーん、とするけれど
翌日には忘れている。
それが私には理解できない。
「ワシはそんな大層なことを要求しているわけじゃないのに」
「どうして何度も何度も同じことを言われて平気なのだろう」
「この子は救いようが無い○○なのだー　将来どうしようもなーーーいオトナになっちゃいそうだ、
どうしよう、　嗚呼ーーー　(TдT)」
と日々アタマをかきむしって嘆き悲しんでおったわけです。
…で、
数日前には遂にフラストレーションが昂じて沸点に達してしまい　
「この儘じゃあワシは頭がおかしくなっちまうよ！」と涙混じりに叫んでいたら
家の者が
「しからばガチガチのスケジュールを組んで仕舞へ」と事も無げに申すではありませんか。
「そんなモノをこなすのは奴には無理である」と申しましたら
「自由を許さば享楽に耽る、然れば義務を強制するしかあるまいぞ」　ト言ふ。 　（なんだか文章が妙になってきたな）

という訳で、すけじゅーる、という奴を作りました。
もちろん本人からの事情聴取を行いつつです。人格無視はできないし。
結果、午前中にはあれこれの学習や（＜時間にゆとりをもたせて）玄関掃除を組み入れました。
お昼ごはんのあとの数時間は自由時間。
夕方からは飼育している生物の世話、階段掃除、絵日記。洗濯物をたたむ。
一見　「無理でしょこれ…」って感じだったのですが、
Excelでチェックリストを作成してプリントアウト、
予定をこなす毎にハートのマークやらふざけたマークを記入、さらに褒める、
ということをやっていたら
一週間続いているんです。
　
しかも本人はけっこう楽しそうだし
（多分、自分が褒められることが増えて、私がイライラする顔を見なくなったからだと思う）
自分から「えーと、次にやることってなんだっけなーーー」とリストを見て言われる前に始めるようになり、
学習量はその都度融通をきかせているので、苦痛も無い感じです。
驚いたのはお掃除を嬉々としてやっていること。
今日なんて玄関のタタキをきれいにしよう！ということで掃き掃除のあと水を流してデッキブラシでゴシゴシ、
さぞかし嫌がるだろうなとおもっていたら
「こんなの学校で慣れてるもん」と上手にやっていました。
もっといろいろ任せてよかったんだなぁ…(´･ω･`)　自分がこどもを過小評価していたことにも気づかされました。
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そんなこんなで痛感したのであります
自由過ぎると人間ってどうしたらいいかわからなくなるんだね。ということを。
自律的に行動できるようになるには、まず枠が必要なんだなと思いました。
（もちろん、自分で計画を立てて遂行できる人もいるんですが…）
スケジュール、学校でいえば時間割のような予定表は必要なんだなぁ。（＜特にうちの約一名には…）
そういう枠があって初めてメリハリがついて上手に時間を使えるのかも。
なんか毎日モヤモヤしてあっと言う間に時間が過ぎる…というヒトは、
ちょっと自分なりの時間割を決めてみるとヨイかもしれません。
ワシも毎日の‘時間割’を見直してみよう。