今日の21:00~ NHKスペシャル『引き裂かれた歳月: 証言記録 シベリア抑留』を
見た。
たまたま、寝る前に(睡眠不足でフラフラしていたので、とっとと寝るつもりであった)
ついていたTVに目をやったところがこの番組の冒頭で、
あっと言う間に最後まで見てしまった。
…シベリアに抑留されて、日本に生還することができた男性たち(83 ~ 92歳)の
証言をつなぎ合わせたもの。
高齢の証言者たちが、戦地に赴いたときはまだ20歳前後であった。
60年以上経って、その口から語られる言葉達のなんという生々しさであろうか。
記憶を辿りながら、「可哀そうだった」と涙に暮れる人、
「今でもゾッとする」と顔を強張らせる人、
「恥ずかしかった」と俯く人、
「謝りたい」と視線を落とす人、、、
「望郷の念ですよ。ただもう一日でも早く日本に帰りたい、という気持ちで…」
という言葉が切なかった。
中には終戦後もなお帰国を許されず、10年以上もの間、抑留されていた人もいた。
10年!
抑留生活… 過酷な労働、寒さと深刻な飢餓、
旧ソ連の思惑により施された苛烈な思想教育、
その結果もたらされた日本人同胞内部での分裂、対立・抗争、、、、
寒気がした。
抑留地で命を落とした日本人は実に5万人以上だということだ。
それを考えると、この番組に登場した証言者の方々は
実に強靭な精神力・体力、そして運に恵まれていたのだな、とおもう。
カメラの前で語ることには勇気が要っただろうとおもうが、
実際に経験した者でなければ、真実を伝えることはできない。
その真実の言葉により、
私のような「知らない」者たちも、
戦争がもたらした情けなく悲惨な事実を知り、
人間というものが状況次第では、かくも邪悪であり得る存在なのだという認識を
あらたにすることが出来る。
そして、政治に無関心でいてはならない、
戦争を起こしてはならない、という気持ちを強く出来る。。。
あらためて、歴史を学ぶことは重要だ、と痛感した。
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コメント
コメント一覧 (2件)
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テレビをほとんど見ないので、こういう番組も見逃してしまいます。
録画機も(実は)持ってないし、寝るのも早いので再放送も見られないとおもいます。
言葉を使って平和を実現するのが政治である と思っていますので、
抑止力とか言ってるうちはまだダメなんでしょうね。
「夜と霧」(だったと思います)というアウシュビッツに取材した本のことを
五木寛之さんが紹介していて、最後まで生き残ったのはユーモアを忘れない人たちだったというのが印象的でした。
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私もテレビを積極的に見ないほうなので、いろいろ見逃すクチですが
今回はほんとうに運よく見ることが出来た、という感じです。
見ることができて(こどもも少し見ていました)よかったので、
今後は番組欄をチェックするようにしようかな、と思いました… ☆
シベリア抑留生活で、たくさんの人が精神に異常を来してしまった
そうです。正気でいることが難しかったのでしょう、
ユーモアによって精神的な余裕を保ち、生き延びることができた人も
中にはいたかもしれませんね。