開演前のときめき


いやー ライブでもコンサートでも映画でもお芝居でもなんでもそうですが、あの開演前の期待感にふくらむ感じ、たまりません。ワクワクしてドキドキして…
わたしは人形浄瑠璃の舞台を時々見に行く(昔は‘聴きに行く’と言ったそうです。義太夫が大変人気だったから)のですが、あれも同様に大変ときめきます。伝統文化ということもあって、観客席に和服姿のお客さんがけっこういらっしゃるし。外国人の家族とか。(日本語訳のイヤホンサービスも有)かなり異空間な雰囲気。
あるとき、国立劇場に行った時、すぐ近くに人間国宝の竹本住太夫さん(浄瑠璃を語る義太夫さんです)が座っていてビックリしたことがありました。弟子がデビューする舞台だったようです。
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ええと人形浄瑠璃を御存じないかたのために少し。
人形浄瑠璃は、人形遣いと、三味線と、義太夫が三位一体となってつくりあげる芸能です。その人形遣いも、重さ20Kgほどある人形を三人で遣うんです。一人前になるのに何十年もかかる世界です。
絵のなかの2コマめには義太夫さんが出てなくて申し訳ない(汗)そのかわり、真ん中上に義太夫さんが床本をのせる見台(けんだい)が描いてあります。右端の若者が抱えている高下駄は、人形遣いの主遣いさんが履くものです。
最下段の右のコマ、人形遣いの男が「失敗する気がしねえな」なんて生意気な口をきいていますが、あくまでもこれはフィクションです(^_^;) 現実にはみなさんとても礼儀正しく謙虚で身のこなしが実に美しい。それに、こんな若いヤツが主遣いなんて絶対やれませんから!
(主遣いだけが顔を出して舞台に出る。左遣い・足遣いの人は黒子姿です)

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