鰭崎英朋展 (弥生美術館)

1月30日(土)、弥生美術館で開催中の鰭崎英朋展に行きました。(弥生美術館サイトはこちら
 鰭崎英朋(1880~1968)は挿絵画家として一世を風靡した人です。小説・新聞の挿絵のほか、当時の雑誌の表紙・口絵・いまでいうピンナップも描いていました。美女画を得意としただけでなく、その幽霊画・相撲取組挿絵でも人気がありました。
昨年からほんとうに楽しみにしていた美術展でしたが期待にたがわぬ内容でした。
下の画像はチケットと、絵はがき3点です。
私は小学校高学年のころから泉鏡花のファンだったのですが、その頃買ってもらった『泉鏡花集』解説ページに『続・風流線』のイラスト(下のチケット横の絵)が載っており強烈に印象に残っていたのです。それから○十年後に(笑)鰭崎氏の作品展にめぐりあえるとはおもいませんでした!感激です。

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それにしても一本一本の線が美しかった! どうやったらこんな線がひけるの??? というようなものでした。
たくさんスケッチ画・下絵も展示されていまして、それらの線は作品とはまた別の質のものでしたが、やはり生き生きと輝いているように見えました。
ああぁ本当に美しい絵でした。いつまでもあの場所にいたかった…
今回の展覧会に合わせて、『妖艶粋美:鰭崎英朋の世界』(国書刊行会)という素晴らしい作品集が刊行されています!弥生美術館にいらっしゃれない方でも、この本によって展示内容と同じもの+解説を見ることができます。関心を持たれたかたはぜひご覧になっていただきたいです。
私はこの本を入手したのちに展覧会に行きましたが、この作品集では原画の色彩がかなり忠実に再現されているように感じました。印刷屋さんが相当骨を折ったのではないでしょうか。
(ちなみに美術館では、鰭崎氏の師である水野年英、さらにその師である月岡芳年の作品も展示されていましたが本には収録されていません)
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コメント

コメント一覧 (2件)

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    いい展示だったようですね。
    うらやましいです~本で我慢します
    僕も夢ニは苦手なタイプです。油絵はなかなかいいなと思いましたが。
    小林かいち は好みです。

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    小ぢんまりとしたフロア2つ、という広さでしたが充実していたとおもいます。
    泉鏡花が病気の英朋に宛てたお見舞いの手紙なども見ることができました。
    芳年の作品は、あの「東京自慢十二ヶ月」の猫柄ゆかたの女性だったんですよ!これで見るのは2度目なのでびっくり。英朋が地獄太夫を描いていて、その太夫が身につけている襦袢が猫で髑髏を描いた「はめ絵」だったので、わざとその作品をもってきたようです。
    小林かいちは寡聞にして知りませんでした…(恥)
    とても洗練されている作品ですね!感覚が時代を先行していた人だったんでしょうねぇ

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