菱川師宣記念館で12月20日まで「月岡芳年展」をおこなっている、というので行ってきた。はじめは自分ひとりで電車に揺られていくつもりだったが、車のほうがコストが低いとわかって家族でGO。
朝6:30に出発、海ほたる(東京湾を横断する東京アクアライン上のPA)で降りて一休みして木更津に上陸したら真っ白な霧に包まれ、ホワイトアウトまではいかなかったが前方の車が見えなくなり、結構怖い思いをした。(雨後の晴れの日にはこういうふうになるらしい)
菱川師宣記念館は、漁港のそばの鋸南町役場に隣接。「見返り美人」グッズ(Tシャツ、マウスパッド、一筆箋など)が何種類も揃っていて微笑ましかった。正直言って、、、?な常設展示だったけれど(こんなこと書いてホントにすみません)、あの町が菱川師宣の故郷であるのだし、そこへ行くことであの絵師の生に思いを馳せることにもなって確かに意味はある。
潮の香りがする漁村から、あの「浮世絵の祖」と言われる絵師が出現した、というのが実に興味深かった (その時代は日本のほぼ全土が農村か漁村であったわけだけど)
目的の、特別展「月岡芳年展」は私たち家族4人で貸し切り状態 (^_^;)
よく調べずに行ったら、芳年の「無惨絵」ジャンルの作品がいくつかあって、その場で「これはマズい!」と思ったが後の祭り、小学生のこどもたちもばっちり見てしまった。
普段、二人とも美術館へ連れて行くときは大してマジメに見ずにさーっと出口まで行ってしまうのに、今回、”鮟鱇切り”だの”皮剥ぎ””大仁坊梅ヶ枝殺害の図”だのをじっくり眺めて「なんで切られてるの?」「誰がどうして顔を剥がされてるの?」などと聞いてくるので冷や汗をかいてしまった。
それだけ作品に魅力があるということだろうか… (大汗)
彼らのまだ多感な精神にどんな影響が残るか正直心配だけれど、『鋼の錬金術師』」を熟読している二人なので、そこんとこはけっこう免疫ができているのでは…と希望的観測をしている(ハガレンは絵柄が可愛いけれど、内容には少々グロテスクでショッキングな場面も有)
そうは言ってもやはり「大変な絵を見せてしまった…」と内心複雑な気持ちになっていたら、相方がそそくさとコドモたちを外に連れ出していた。。。
その後、わたし自身は初めて見る作品をじっくり拝めてたいへん楽しかった(<なんじゃこの変わり身の早さ;)。特に「芳年武者无類」が面白かったように思う。
じっくり作品を見て外へ出て、なんとなくお土産屋さんをひやかして、近くの保田の浜に行った。
いちおう釣り用の網(柄が2mまで伸びる)を持って行ったのが大成功で、こどもたちは1時間ほど小魚をすくいあげるのに夢中になっていた。正直なところ、あの魚すくいの時間のおかげで芳年ショックはかなり薄らいだのではと思われ…(そんなことないかな)
彼らの奮闘の結果、小さいフグ1ぴき、ハゼ一匹、よくわからない貝、「なんとかアジ」、ヒトデが捕れた。
帰宅後、塩分濃度計をつかって大騒ぎして「海水もどき」をつくって水槽に魚を移動。残念ながら「なんとかアジ」は死んでしまったが、あとのメンバーは元気。(ヒトデは海に放してきた)
“海水”をつくる大変さが身にしみましたーーー やれやれまた生きものが増えた。
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コメント
コメント一覧 (5件)
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すけどの
フグはさすがにたべなかったのね。
フグの文字をみるなり、食べたのだろうか?? とずっと気になりながら最後まで読んだのよ。 そして、冒頭木更津を目にしたとたん、きっと釣りしたんだろうなと思いました。
いつもYahooであやつり座といれると、2番目にヒットしてたのに、今日は全然出てこなかった なぜだろ。。
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フグは食べてないよー ^^; やっぱりどんなに小さくても怖いものみたいよ。
木更津の霧には本当にビックリした。すばらしい快晴で青空が広がっているのに、その道路の周辺は真っ白なんだもん!!!雨のあと、気温が上がるとそうなるみたいで(盆地なのか?)、「霧に注意」という道路標識まであった!
> いつもYahooであやつり座といれると
ほんとだねーーー。
もしかすると、ウェブサイトのほう「あやつり座」から「たすく画廊」に改名したじゃない、あれで一回データ消されたせいでブログもろとも消えたのかもね (ひえー[絵文字:v-12])
でも、ブログもちゃんとインデックスされているのが確認できたし(yahooのデータベースに登録されている)、たぶんこれからまた浮上してくると思うよ。
数日後には復活しているんじゃないかなぁ。
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家族で芳年展なんて素敵すぎます~
大丈夫ですよ 僕が芳年を見たのは小学2年生のときでしたから
無惨絵は見てなかったですけど・・・将来楽しみですw
僕が初めて入手した芳年作品は「芳年武者无類」の山中鹿介でした
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そういえば周囲に浮世絵のある環境だった、と書いてらっしゃいましたよね~[絵文字:v-237]
うちの息子も2年生、たかさまの「大丈夫」という御墨付きでほんとに安心できます ^^; ヨカッタ
「月百姿」も10点ほど展示されていて、たかさまの衝動買いを思い出してました(笑)
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周囲に浮世絵がある環境ではなくて、歴史画の本がなぜか一冊あって、その中の半分以上が芳年作品でした。
家族・親戚 誰も浮世絵に興味がある人がいないのに、突然変異などと言われております。でも大丈夫です。