『ふしあな』(塩川桐子)

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本書は全編浮世絵風の絵柄で描かれたマンガです!
お見事、というほかないです。
とてもきれいな線で、ため息がでます。
絵もすばらしいですが、ストーリーもよいのですこれが。
浮世絵、というと、現代人はつい遊女・役者・町人をイメージしてしまいますが、さのみにあらず。
お武家さまも出てきます。
(★★★この本の帯に“極上の恋”って書いてあるけど、そういう印象じゃないですよ。
これじゃ浅薄な都会ドラマみたいですよね。ちゃらちゃらした火遊びかって
全然そんな感じじゃないです。語彙が貧し過ぎる
まず、全てが惚れたはれたの恋がテーマじゃないもん!もっと深い情念がテーマだもん!
ちゃんと作品を読んだらこんなコピー出てこないけどなぁ… 
このコピー書いた人はたぶんちゃんと中身読んでない怒
わたしは『歳月』『杜若』が好きで好きで! 両者シリアスな内容なのにほんわかムードが漂っていて、
いいなぁ、やさしいなぁ…
と心がポッとする感じ。
この二編とも、武士のご新造さま(奥さん)が主人公です。
ほかにも、ちょっとゾクッとするようなお話もありますよ。

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