三国志と饅頭(まんじゅう)

横山光輝巨匠が15年かけて描いたコミック『三国志』を家族がドカンと入手。
ブ厚いコミックで25巻あるので、これがまたすごい読み応えであります。何日もかけないと
読み終われないのであります。(嬉しい悲鳴じゃい)
(頭の中は『三国志』ワールドの語彙でいっぱい…  まぁそれはまた別に書きます(笑))
これを読んでワタシは饅頭(まんじゅう)の由来を初めて知ったのでござります。
劉備玄徳の死後、その意志を継いで‘南蛮’を平定しに自ら行軍した蜀の諸葛孔明。
なかなか降伏しない大将孟獲を数回捕えては首を打たずに放ち、七度目に捕えて再び放とうとしたときに
さすがの孟獲も孔明の度量の大きさに心服、自ら蜀に降りました。
その後、成都への帰路についた孔明が河を渡ろうとしたときに嵐がやってきて河が荒れ狂い、行く手を阻みました。
孔明は河岸に陣を置き、嵐が過ぎゆくのを待とうとしましたが、
孔明より南蛮国王に任ぜられ、見送りに来ていた孟獲が、
「この河には荒ぶる神がおり、祟りをいたします。そのようなときには四十九人の首を供えて祭りをいたせば波風はやわらぎ、河を渡れるようになります。すぐに四十九人の首を揃えましょう」
と言ったのです。
そのような迷信を信じていることに驚愕した孔明は
「河が荒れるたびに四十九人もの命を絶つとはなんという悪習、改めさせねばならぬ」と考えます。
そこで孔明は料理人たちに、
「牛馬の肉を人間の頭ほどの大きさにまるめ、それに捏ねた小麦粉をかぶせよ。
そして眼鼻をつけ人間の頭のようにせよ。それを明朝までに四十九個作るのだ」と命じます。
そして翌日、孔明が用意した供え物を見て驚く孟獲ら南蛮国の武将たちに
「このなかには肉が詰まり、人の首とかわらぬ。これを‘饅頭’という。これを瀘水の荒神・死んだ兵士の霊に捧げる」と言って
祭文を読み上げ、四十九個の饅頭を瀘水に投げ込ませました。そして孟獲らに
「これで荒神も鎮められる。これからはこの方法を皆に教えてやりなさい」と諭しました。
数日後、嵐はおさまるべくしておさまりましたが、これが孟獲たちには饅頭を供えたことにより静まったように見えました。
これが‘饅頭’のはじまりといわれているそうです。
た、確かに「頭」の文字が入っていますね……  ^^; 
日本では「おまんじゅう」というと甘いものをイメージしますが、今でも中国では一般的に饅頭といえば「肉の具」が入ったもので、主食のひとつだということです。
今後、おまんじゅうを食べるたび、ちょっとドキドキするであろうワタシです…

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェア頂けると嬉しいです!よろしくお願いします
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    すけどの
    ここまで詳細には覚えていなかったが、きいたことあります。 まんじゅうの由来。
    手間かかるけど、手作り肉まん、おいしいです。花巻もいいな。 得意(?)の酒粕酵母でつくってみたいものだが、配合がわからぬ。。
    ほかす->放る、わたしもそんな気がしてた。こんど関西の友達にきいてみよう。 このほかす、男女を捨てる意味にも使うのだが、北海道では、私をなげる気! とかいうのだろうか?

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    手作り肉まん美味しそうじゃのうー
    えー、「ほかす」って「男or女を棄てる」ときにも使うのでござるか!!
    そういう意味で「投げる」は使わないとおもう(笑)
    ゴミ限定じゃないかな。少なくともワタシは聞いたことがないよ。こんど母にきいてみよう。

  • SECRET: 0
    PASS: 8a68c3bae30ac3d05b9bedc30c0bdf30
    埴輪にもそんなような由来がありましたね
    NHKの人形劇の「三国志」は見てました紳助竜助が人形ででてましたよね

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    昔からどこの国でも神様へのお供え物として人間を差し出していたんですねー。
    > NHKの人形劇の「三国志」
    相当前の話ですが、あの人形展がありまして、観に行きましたがとてもかっこよかったです!
    実際けっこう大きかったので驚きました。
    残念ながら紳助竜助人形は記憶にないです…^^;すごいですね。時のヒトだったのでしょうね。 

コメントする

目次