決断

他人からすると大したことではないのですが、自分としては死ぬほど考え抜いた挙句に一つ決断しました。それは、息子が習っている剣道をやめさせる、ということ。
ここで書くべきことでもないのかもしれませんが、私たちにとって剣道は生活の中心に近いところにあったので、それをやめるか否か、ということは自分にとって非常に大きな問題でした。
決断を下すに到った理由についてはいろいろあるのですが、キチンと書き始めたらキリが無く、さらには要らぬ誤解を招く恐れがあると思うのでざっくり書きます。
小学校入学以前から約３年間続けてきて…　　よくまぁコドモがあの厳しい稽古を続けてきたなぁ、というのが実感です。怒鳴られ叱り飛ばされ、かかり稽古ではあっちこっちに吹っ飛ばされ、泣いたり吐いたり、、、私としては３年どころか５年くらい経ったような気がします。。。（疲。）
３年続いたのに勿体ないもったいない、と言われ、これからどんどん上手くなるのに、と言われるけれど、、息子を見ていると、やっぱり合わないものは合わないんだろうな。とおもったのです。自分でやりたくて始めたわけではないし…
これからも「続けよう」とワタシが言えば息子は続けるだろうけど、それが彼にとって良いことなのかどうか。
同門の先輩で、小学３年生～中学校３年生まで在籍していた男の子がいます。
彼はものすごく剣道が上手くて強くて、中３の時には市の大会で個人優勝までしたのですが、その後、スパッと剣道を辞めてしまいました。これには先生方も周囲も吃驚仰天、、、、
最近になって、彼の母上から事情を聴いたところ、彼が剣道を始めたのは自分の意志ではなく、おじいちゃんが両親も知らぬ間に入門させたそうな。さらには、
＋　剣道を好きになったことはなかったが、おじいちゃんをガッカリさせたくなくて続けていた。
＋　先生方も好きになれなかったが、逆に「ここまでやれば文句は言えまい！」との一念で稽古に集中していた。
＋　高校では本当に好きなスポーツをやりたいので剣道とは縁を切った。
＋　その後「ちょっとは顔出したら？先生も喜ぶよ」と母上が声をかけても断固として拒絶
その話を聞いて、
「なんと強靭な精神力！！！ふつう、そんなに嫌いだったらあんなに強くなれないよ…！！！　(ﾟДﾟ;）」
と感心してしまった私ですが、、、、同時に、うちの子の数年後をも想像しました。
好きになれないスポーツでボコボコにされて楽しいわけがないよなぁ～～～。
うちの子は、あのお兄さんみたいな「嫌いだけど文句言わせないくらいトコトンやって見せる」というような驚異的なタフさは持っていない。しぼられるわ苦しいわでつらいだけだよねー　（たまには褒めてもらって舞い上がるだろうけど）
などといろいろ思案しつつ、ほかの色んな剣道がらみの事案を考え併せて……　ついに結論に達したというわけです。
まぁ、うちの子と縁は無かったということですが、私は剣道の試合を見るのが好きなので、今後機会があったら足を運ぼうとおもっています。毎年１１月３日の全日本剣道選手権もTV観戦するつもり。。。
息子のおかげで剣道の技など多少わかるようになったのでよかったです