この対談集は第3弾くらいまで(『続々 物語をものがたる』)出ています
日本の古典について、その道の研究者・作家と河合先生が語り合う、という企画。
河合先生の一言一言がココロに沁みます。
其の道の研究者にも驚きを与えるような鋭い発言がバンバン出ます!
しかしそれだけではなくて、先生が広く人々を惹きつけるのは、その発言・文章の根底にある人間としての心の広さ、温かさが伝わってくるからではないかと…
(この『物語をものがたる』シリーズでは鋭さが目立っていますが、お人柄は『こころの処方箋』『こころの子育て』などのエッセイで感じられるように思います)
河合先生~~~ 亡くなって3年… (TдT)
なんだかその著作を読むたび慕わしくなるお方です…
まだまだ読んでいない先生の本があるのでじっくり読んでいこうっと
というわけで
最近、この対談集を寝る前に読みなおしているのですが… 無性に古典を読みたくなりますねー!!!
今読みたい古典№1は『とりかえばや物語』です ^^;
もちろん現代語訳でね… (わしゃ原文は無理よ)
あらすじ聞いただけでも画期的な物語だとおもいます。今のオタク文化の原型かなとか思っちゃうくらいですよ☆
こういうのを生みだす日本って好きだ!と最近、以前にも増して愛国精神のカタマリです(゚▽゚)
古典の現代語訳を読む場合は、どれでも良いわけではなく、下調べが必要ですね。
それは、ちゃんと古語(のルール)を判っている人が翻訳しているかどうか、ということ。
原作はすぐれているのに、ヘタな訳本を読んでしまうと「なーんだ、こりゃ???」と途中で幻滅して後ろへポイッと放り投げる、ということになりかねない。
なにしろ名の通っている日本人作家だからって、ヨイ訳ができるとは限らないというのが悩ましいですね。
『とりかえばや物語』も、メチャクチャな訳本が(以下略
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コメント
コメント一覧 (2件)
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僕にとってそういう存在は丸谷才一さんです
80歳を過ぎてまだいっぱい本が出てます
でも あえて読まずにいる本もあります
楽しみは取っておかなくては
黒澤映画にもそういう何作かがあります こっちはなにしろ新作がもう出ないのですから
日本の古典って初期段階から画期的で革新的?ですよ
竹から女の子が生まれたり 月からお迎えが来ちゃったりしますから
古典って文字の読み方の確定からしないといけませんから大変ですよ
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私からみると、丸谷才一氏はまさに男性の明晰さ・怜悧さのカタマリと言う気がします。
(自分にとっては相当遠い存在…w)
河合先生は、高校で教えるところから始まってユング心理学の道に進み、徹底して臨床経験を積んでいたかたなので、その著作は患者さん(社会的弱者、女性、こども)とのやりとりから導き出された具体的な言葉が多いですね。
そういうところで、自分にとって、身近で温かいものに感じられるのかなぁという気がします。