つづきです。
今回の展示で、あれこれ魅力的な作品がいっぱいならんでいたのですが…
その浮世絵のなかの一角に、下の2点が。
なんかね、左の作品の女性の顔が、「すごくいい!」「こういう顔って珍しい」とおもって釘づけに。
なんというかスッキリしたカオなのです。
「人目を惹く美女ブロマイド」という感じではなくて、(…山姥だからなぁ)
なんというのか、、、あまり美女でない女性がある瞬間ものすごく美しく見えてドキッとする、という風な…
で、その絵師の名をみたら… 「魚屋北渓」。
「ん? 北渓?」
「北渓さん北渓さん、聞いたことがあるよ、ええとええと… 」と絵の前で暫し考えて思い当りました。
そうだ、杉浦日向子さんの『百日紅(さるすべり)』に出てきた初五郎さんじゃないの!!!
(=´Д`=) ちょっとしぶめの二枚目半で、人柄もよくて「やもめにしとくのは勿体ない」と
同性にも言われる初五郎兄さん!
葛飾北斎の門人、魚屋北渓。
あの初五郎兄さんの作品ってこんな感じだったんだぁ~ (ウットリ)← 完全に二次元キャラと歴史を混同
作品のなかでは、葛飾北斎の娘お栄ちゃん(1コマ目の「…」と黙っている娘さん)も、
その隣の妖艶美女お政さんも(北斎の門人) 北渓さんに憧れているのですな…
…「魚屋」っていう名字、「ととや」と詠むのがかわいい☆
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コメント
コメント一覧 (4件)
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実際に魚屋やってたみたいなんですよね
母里藩御用達って今の安来市にあった藩なんですよ
この人の摺物ってとても魅力的なんですが
実際に目にすることはありませんねえ
北斎の弟子って号のつけ方がそのまま・・
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杉浦日向子さんはNHKの江戸時代を舞台にしたバラエティ番組で歴史考証の解説をされていたのが印象に残っています。
当時漫画家としてはすでに引退されていたので「なんで?」と思ったものですが、すでに闘病中だったのですね…。
ととやで思い出したのですが、明日はハロウィンということもありホラーな話を…。
「魚と屋」という居酒屋チェーンがありますが、会社の飲み会で行ったとき、入口に大きな水槽があって、中では十数匹のイカが元気に泳いでいました。
飲み会がお開きになって店を出る際、ふと水槽に眼をやると、そこにはわずか2、3匹のイカしか残っていませんでした…。
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お魚屋さんから絵師 というのもすごい転身ですね。
あの頃の戯作の作者たちにはフザケた名前をつかった人が
いるようで…今回の展示の資料をみてみると
「宿屋飯盛」(=石川雅望)
「教訓亭主人」(=為永春水)
「黙々漁隠」(=木村黙老)
なんてのがありました。
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水槽のイカ……
^^; アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』
みたいですね。
この作品もかなり怖いですよ~