切り前髪・じれった結び


杉浦日向子さんの『一日江戸人』に、江戸時代の傾き者(カブキモノ)ファッションが載っていました…

当時のカブキモノは裕福な家の子女(たしかに庶民はこんなことしているヒマとお金は無かったでしょう)
で、あれこれカッコをつけていたようです。

女子の場合:
前髪を切って櫛を逆さにさしていた (=切り前髪)(この絵だと櫛の角度が甘い)
髪は結いあげず、もしゃっと丸めていた(=じれった結び)
目元には紅をつけ酔っているような表情に見せた
上クチビルにはふつうの紅、 下クチビルには『笹紅(ささべに= 紫・緑色に輝く紅)』をさしていた
着物・帯はおもいきり地味なものを選んだ
…などとあります。

女子はけっこうかっこいいんだけど…男子のカブキモノのファッションはイマイチで描く気がおこりません(笑)

それにしても
みんながちゃんと髪を結っていた中でホントにこんなかっこうをしていたのでしょうか。
勇気あるなぁ~~。こんな格好でぞろぞろつるんでいたりしても、そのうち親の言うとおりにお嫁に行ったりなんだりしたのかしらん。

≪2024 追記≫

この記事は、以前FC2ブログで発表したものです。その後、コメントをいただきました。

裕福な家の女性がじれった結び(馬の尻毛)や逆櫛を差すことなんて、実際はあり得ません。
じれった結びは主に囲い女や職人の妻(山の神)、下級の酌婦など蓮っ葉な女性が結った髪です。
本来は洗髪後の仮結いから始まったものです

そうなのですね。

私としては、杉浦さんは時代考証家 稲垣史生氏のもとで勉強されていた、というお話だったので、信頼に足る内容だと思い込んでいました。

現代富裕層の子女が全員コンサバな格好をしているわけでもないと思うので、江戸時代のお嬢様が嫁入りまえにグレてこんな格好をしていてもおかしくはないかな、なんて思ったり。

実際はどうだったんでしょうね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェア頂けると嬉しいです!よろしくお願いします
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • SECRET: 0
    PASS: 8a68c3bae30ac3d05b9bedc30c0bdf30
    笹紅は英泉の美人画で知りました
    はじめは???でしたが実際にあったと知ってびっくりでした
    ちょっと前のヤマンバメイクも後世からみたらホントか?と思うでしょうね

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ヤマンバギャルはすごかったですね。(まだ生息しているのかどうかは不明)
    まさにかぶいてました(^.^)

  • SECRET: 0
    PASS: 2a849090158f5d77f9deeb9bacd6b28a
    今も昔も、周りと違う格好をしたがる若者は後を絶たないもので…。
    わたし自身はそこまでやる勇気はありませんが、ど派手なファッションをしている人を見るのは好きかも♪
    戦国時代の侍の奇抜な格好なんか好きですが、泰平の世の傾き者のファッションも色々バリエーションに富んでいるのでしょうね。

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    奇抜なファッション、あるいは何か本人のこだわりがすごく伝わってくるような格好の人がいる、
    というのはいいですね。
    そういう人が全くいない社会というのは怖い状況(戦争・恐怖政治とか)なんでしょうね…

コメントする

目次