映画(DVD)強化月間…  

ちょっと前に『ゴールデン・スランバー』を観まして
つぎに『ゼブラーマン:ゼブラシティの逆襲』を開始20分くらいで打ち切りまして
昨日は『ちょんまげぷりん』、
洗い物かたづけたりなんだりしてから独りで
『鉄男:The Bullet Man』、『幕末太陽傳』を観ました。
『ゴールデン・スランバー』、私は観ていて「うはぁこんな冤罪自分や身近な人に降りかかってきたら
怖すぎる―っっっ」とリアルな恐怖を感じ、
途中で観るのをやめたくなっていたのですが、
年齢差のある男子2名(=親子)はやたらに面白がって時々大笑いしながら観ていたので
「そっかーーーー  男子はこういうの平気なんだぁ…」と興味深かったです。
『ゼブラシティの逆襲』は残念だったなぁー  前回の面白かったのに。
仲 里依紗(ありゃ字正しい?)さん大好きで実際画面上でも魅力的でしたが、
なにしろ話の運びがまどろっこしくて……
その場の全員のイライラが臨界点に達し満場一致で鑑賞中断。トホホ
『ちょんまげぷりん』、可笑しくて、かわいらしくて、ホロリ、なお話でした。
タイムスリップしてきたお侍さんのあの姿は、現代の日本人が憧れる存在のような気がします。
『鉄男:The Bullet Man』、こりゃ子供達には見せられませんぜ… (汗
私は暴力は大嫌いなのですが、でも塚本晋也監督の作品にはめちゃくちゃ惹かれてしまいます。
塚本作品での暴力や流血には美を感じ、陶酔してしまうのです。
なんでだろう。(゚A゚;) 自分でもよくわからないんです…
この『The Bullet Man』は鉄男シリーズ3作目。
衝撃的だった1作目は相当カルトな内容でどーにもこーにも説明のしようがないほどですが、
2,3作目については段々とストーリーがわかりやすくなっています。
この3作目は心から愛する者を奪われた怒りと悲しみにより‘鉄男’が覚醒させられ、爆発的な変容と破壊をもたらす…
という感じ。
あの全ての作品の根底に流れる音楽のような‘破壊衝動’にたまらなく痺れます  ^^;
どうしようもなく共感してしまうというか…
あれがリアルな現実社会とキャラクターを用いて
描かれていたら拒否反応を起こしてしまうとおもうのですが、
塚本作品では荒唐無稽な世界観のもとでストーリーが進むので(SFといってもよい)
私も感情移入できるのだとおもいます。
私も自分の中に大きな破壊衝動を抱えているのだろうか?
ちなみに塚本晋也監督は素晴らしい役者でもあるのですが、この『The Bullet Man』でもすごい役をやっています。
眼がすごくよかった!!!
あのキャラクターの恋焦がれるような思い(彼は‘鉄男’に撃ち殺されることを願い、
‘鉄男’の力でこの世界を破壊し尽くすことを欲している)が
痛いほど伝わってきました。
…と、いろいろ書いてきましたがワタクシは『鉄男シリーズ』では第一作が一番好きです。
最も衝撃的で不可解でウツクシイ気がする…   
次に第二作が好きだな~
第一作と第二作の主演は田口トモロヲさんでして、まさにハマり役でしたねー!
彼じゃなかったら鉄男シリーズはあんなに成功しなかったんじゃないかしら。
(ちなみに鉄男シリーズは音楽も良いです。石川忠さん。)
今回の『The Bullet Man』は…  正直なところ何か物足りなかったです。
なんだろうな。
ファンサービスはしてくれていたんですけども(笑)。
第一作・第二作のカットが織り込まれていたり、
途中の目が回るような息ができないような疾走シーンは初期の塚本作品『電柱小僧の冒険』を思い出させました!
(あれもホント変わった作品でしたよ)
最後に『幕末太陽傳』、大好きな作品です。川島雄三監督。
フランキー堺さんのあの身のこなしはすごいですねぇ。そして演技力。
ジャック・レモンを彷彿させる軽妙洒脱な感じと、ふと見せる鋭い眼差しや翳った表情、
あらためて唸ってしまひました。
あの主人公は一体どうなっていくのかしら…亜米利加に渡れただろうか、と観るたび考えてしまいます。
ほかのキャストもすごいんですよ。
ちなみに、菅井きんさんて若い時から老け役やってたんですね。
たぶんこの映画のときにはせいぜい30歳くらいなのに遊郭の遣り手役ですw
さらには、この作品は随所に落語ネタがちりばめられているようなので、
落語に詳しいかたには何倍も楽しめる内容だと思われます。(私は‘品川心中’しかわからず残念☆)
もちろん落語の知識がなくともとても面白いのです。
これで借りてくるの3回目ですが、やっぱり良いなぁ面白いなぁとおもうので
そろそろ手元に欲しくなってきました…

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コメント

コメント一覧 (2件)

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    「ゴールデンスランバー」は伊坂さんの原作を読みました
    伊坂作品はちょっとずつどこかがつながっていて そこが楽しみでもあるのですが そこはさておき2日くらいで読んじゃった記憶があります
    「幕末太陽傳」は学生時代に観ました
    落語の「居残り佐平次」が原作でしたよね
    結核なのに顔がパンパンで健康そうな高杉晋作には・・・でしたが面白かったですね 

  • SECRET: 0
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    「いのさん」も落語からきているとは知りませんでした(^^;
    ほんとに知識がないということは情けないです。
    確かにフランキーさんはやつれていなかったのですが、
    顔色がものすごく青白いように見えて胸が痛みました。
    自分も呼吸器系統が弱いもので、誰かが咳するのをみると息苦しくなります…

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