新しくできたクレープ屋さんの違和感

近所の大型スーパーマーケット内にクレープ屋さんができた。こぢんまりとしたスペースだが、すっきりしてちょっと高級感を感じさせる外観。カウンターのむこうに常時2名(週末は3名の時も)のスタッフが立っている。
その前を通り過ぎて眼の端にそのお店の中が映るたび、私の脳の一部にかならず「…あれ??」という疑問というか不審な気分というか、そんな感じの感情がよぎるので、ある時ちょっと足をとめて何秒か見つめてみた。
自分のなかに生じるこの違和感は何によってもたらされているのであるか?
むーん。
…もしかして。
…そのお店のスタッフが。 
全員! 一人も例外なく!
全員50代後半な感じの男性だからかしら。
そうなのである。そのお店のスタッフはいっつ見てもそういう年代の、なんとなく全身が四角っぽい(つまり普通の)殿方なのです。
しかも、たとえば‘こだわりの珈琲を淹れる喫茶店のマスター’とか‘なんとなくムーディ(笑)なバーのマスター’みたいに小洒落た印象があるわけでもない、お店の白黒ユニフォーム+蝶ネクタイがなんとなくしっくりきてない、ほんとに普通のお父さんたち。
「そうか、それが違和感の原因であるな」 と理解し満足して帰宅した私なのでした。
あのお父さん方が、かわゆいイチゴと生クリームとかバナナチョコとかマンゴーソースの乙女なクレープをつくってくれるのだ。それがなんとなく不思議な異次元空間をつくりだしている。
――――
帰る道すがら、またも考えてみた。 「もしどんなスタッフだったらこの違和感は生じないのであろうか?」
それはやはり女性だろうか…  クレープ屋さんに女性は似合う。あるいはもう少し若い男性かなぁ。
別に私はその異次元クレープ店をイヤだと思っているわけではない。面白がっているだけ。確かに印象に残るし。それが経営者の意図なのかな?  (今度一度クレープも買ってみよう)
―――――――――――――
それともうひとつおもったこと。  これがクレープ屋さんだから違和感があったのであって、これがラーメン屋さんだったら全然OKだよね、ということ。(パン屋さんとかケーキ屋さんでも大丈夫かも…)
むしろ、うまいラーメン屋さん、おでん屋さん、赤ちょうちん、お蕎麦屋さん、うどん屋さんにはああいう四角っぽいお父さんがいてほしい。
ラーメン屋さんに入ったときに、厨房に若いムスメしかいなかったらどうだろう。
誰もがギョッとしてそのまま後ずさりして店外へ出たくなるのでは。
いっそのこと、
厨房にAKB48みたいなムスメさんたちがいっぱいいて、お客さんがくるたび 
「キャーーーッ いらっしゃいませぇ~~~」
とかしましく出迎えてくれるラーメン屋さんなら流行るかな? (<それじゃメイド喫茶の二番煎じ…;)

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