『木版画手習帖』(宇田川新聞)

先日、町田の国際版画美術館の展覧会に行った話をのせましたが
実はそのとき自分にとってもうひとつの出来事がありました。
とある本に出逢い、 とある世界に目覚めてしまったのです!
あの美術館のショップには版画関係の本がいろいろ揃えてありまして
そこにソレはありました。
『木版画手習帖』(宇田川新聞著)
何気なく手にとって中身をみたら、もういきなり心拍数急上昇。光速で購入。(?)
この宇田川新聞さんは木版画イラストレーターでして
この本はタイトル通り、木版画のてほどき本です。
この本を開いてみただけで自分も木版画をやりたくなってしまいました! なんという力を持った本でしょう!
(そういえば、ワタシ会社員時代、よく消しゴムスタンプをつくっていたんです。
同僚に頼まれて、ふくろうのスタンプを彫ってあげたりしたなー (〃∇〃) )
宇田川新聞さんの、温かくてユーモラスで愛らしい持ち味が漂い、全てのページが
すてきです。見ていると顔がほころんできちゃう…(笑)
和みます。
宇田川新聞さんの作品がを楽しめるほか 
こういうものもつくれますよ、と紹介されている作品が、本当に初心者の自分にもつくれそうな
ものなので、やる気が出るところもヨイです。
宇田川新聞さんの書かれたまえがきに、「目指すところは、オリジナルな実用品です」
というフレーズがありまして、「なるほど!」と深く頷きました。
みんなをあっと驚かせるような芸術品ではなく、あくまでも実用品をつくって暮らしを楽しみましょう、
というコンセプトなんですね。
なので紹介されている作品は「包装紙」「年賀状」「ポストカード」「ぽち袋」
「ぱたぱた豆本」「原稿用紙」「便箋」「メモ帖」
「立版古」(たてはんこは馴染みのないかたが多いかも…これはちょっと上級者向けな気がします)
などなど。
どれもつくってみたくなります。
彫刻刀はこどもたちのがあるし、トレーシングペーパーや絵具はどっさりあるし
カッタ―・鉛筆、チューブのり、和紙はあるので、
揃える必要があるのは
版木、バレン、カーボン紙(最近とんとお見かけしませんがやっぱり必要なものですね)、
刷毛、
ですかねー
道具が揃えやすいのもうれしい。
木版画…というと
時期的に…  年賀状ですかねぇ(;´∀`)  いきなり年賀状、しかも辰年…  というのが
非常にハードル高いですが… 絵をデフォルメして描いたら彫れるかもしれません。
とりあえず版木を買って何か彫ってみまーす。
初心者にはシナベニヤがお勧めだそうです。ホームセンターにも売っているそうな。
ん?   (。・ω・。)
…そういえば、浮世絵も木版画ですね。
今まで考えたことがなかったけど、自分は木版画が好きだったのだなぁ。

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コメント

コメント一覧 (2件)

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    木版画には独特な魅力があるんですよね
    浮世絵のような細密多色刷りでなくとも
    ぼってりした線の一色刷りのものでも
    手書きで木版画を再現しようとして絵でも同じように惹かれるのはなぜでしょう

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    手書きで再現したものでも同様の魅力、というのは
    興味深いですね!
    不思議です。
    木の力というのはすごいですね。一瞬紙に接触するだけなのに(笑)

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