陸奥亮子の肖像


『別冊歴史読本: 幕末・明治美人帖』(新人物往来社)という本がありまして、そこにいっぱい美人の写真が掲載されているのですが、以前からその中の「陸奥宗光の妻 亮子」の横顔の写真が心に残っていました。
亮子は新橋の名妓であったのですが陸奥の後妻となった女性です。
今しらべたら、この写真がネット上にもいっぱいアップされているんですね。しかしネット上では大きく見られないし、なんというか写真の質感は伝わってきません。
私のもっている本に載ったいる写真はB5サイズいっぱいにひきのばされているので、陰影や、空気感がよく現れていて、ネット上で見る貌よりも非常に美しいです。
(やっぱり紙に丁寧に印刷したものはすばらしいなぁ)
この『幕末・明治美人帖』によると、アーネスト・サトウが
‘陸奥の二度目の夫人、若くてたいへんな美人、涼しい眼とすばらしい眉’と日記に書き残しているそうです。
今の女優さんでいうと、天海祐希をちょっとやわらかくした感じの印象。
彼女は芸妓時代‘男嫌い’と言われるほど身持ちが堅かったそうですが、そういうのが伝わってくるような凛とした表情です。
ちょっとマンガっぽくなってしまいましたが、模写してみました。
陸奥亮子の正面写真を見つけましたが、かなり印象が変わるのでビックリ(笑) 目の間が意外と広く、横顔よりも柔らかい古風な美人という感じ。
横顔が正面とは異なるシャープさを持っていたので見る者に驚きを与え心をとらえた、と思います。だからこの写真が非常に有名なのでしょう。
…… しかし、こんな有名な美人を妻に得ても陸奥はほかの女性に目をうつしたようで、彼の死後、隠し子が何人か名乗りでてきたそうです… ^_^;
→明治の女奇術師・松旭斎天勝の肖像

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